花束を抱えた男の人のはなし。

なぞが解けたので。



おとといの話。

少し頭が痛かったので

定時でふらふらと帰ったのです。



途中、乗り換えの駅で突然

明日、バレンタインだー

ということに気づき、

でもこれからどこかにいくのもだるい(笑)ため

その駅、武蔵浦和の改札を出てすぐの

コージーコーナーへ向かったのです。



そこでまあ適当に物色していたのですが。



そこに、

でっかい白いバラかなにかの華やかな花束を抱えた

白人男性がやってきたのです。



チョコが積まれたワゴンがぐるっとあって、

その周りを女性が囲んでいる中に、

一直線に入ってきた、その男の人は、

すかさず高めのアソート系3000円クラスの

チョコを手に取り、凝視し、箱をチェックし、

同じくらいのレベルのものを

持ってきては比べ、

決めたと思っては他のをチェックしたり

かなり真剣に見ていたのです。



私も甘いものぎらいの課長のために

(煎餅とかクッキーとかないのかな)

とうろうろしていたのですが

ことごとく、ワゴンごとにその人がいて。

ものすごい運動量で

チョコを選んでいるのです。



ここで私の推理。

(きっとこの人は英会話教室の先生で

今日で終わりでお別れ会だったんだな。

そしてチョコが大好きなので

自分へのご褒美においしいチョコを

買いたい、にちがいない)



が。



その話をRさんにしたら

外国じゃー男の人からあげるんだよ。

しかもそれは、プロポーズぐらいの勢いなんじゃない?

向こうでは、そういうのは

クリスマスより、バレンタインにするらしいよ。

とのこと。



真偽は不明ですがちょっと納得。

そういえば、聞いたことあるかも。

と、合点がいったのです。



あの熱気あふるる女性の集団にためらわず入っていって

あんなに真剣にチョコを選んでくれるなんて

すてきだわ。

そんなのもらったら、泣いてしまうね。

と、少し羨ましく思いました。



うまくいったんでしょうかね。



おしまい。