雑誌とテレビの感想。

パピルス蒼井優表紙)



会社の昼休みなどにちょこちょこ読んで終了しました。



連載小説はどれも読み応えあり。主婦の昼間や、漫画家アシスタント青年や小説家のおじさん、いろんな主人公がそれぞれの話を生きてました。なかでも気になったのは 21 twenty one 小路幸也いう方の連載。



扉にある文章

「ワタシたちの故郷のこの町は、いい意味で田舎だった。山と海に囲まれて、住む人の速度がゆっくりしていた。この21人が、素晴らしい人生の友でいられますように。…」



扉の次には、主人公となるクラスメイト21人の名簿と最近のBBSらしきものが。名簿の生年月日は1980年の4月から1981年の3月…つまり同い年。思わず同級生に会いに行く感覚で入っていけました。



回想シーンでは担任の先生が、この21人は21世紀に21歳になる仲間なんですよ、という場面があって、そんな風に名付けてつなげて結束させてくれる先生はちょっといいなあと思いました。そんな21人の中の一人が亡くなり、それを巡って話はすすんでいきます。途中から読んでるから実は内容つかめてないけど。次が読みたいな。という欲が生まれてうれしい。





■テレビ



NHKドキュメントにっぽんの現場

「新生児集中治療室60日・幼い命と向き合う家族・育つきずな」



不妊治療その他の医療技術の発達に比例する形で、産まれた直後から集中治療を受ける新生児が増加しているそう。新生児とその家族のドキュメンタリー。



ちょうどここ数日、結婚式にも来てくれた従妹がいまにも母になるか

という瀬戸際なので、新生児たちの姿にぴんときて、つい見てしまいました。



集中治療室にいる赤ちゃんの状況はとても深刻でした、

でもそのまわりにいる親、という存在の、なんというゆるぎなさだ、と思いました。

年齢じゃないし性別じゃないし頭脳でもないし…

自分とDNAを分け合っててちょっと似ている存在「子」を

毎日毎日ただただ守る、かかさずケアをする、話しかけ愛情をそそぐ。

その原動力はなんなのか、「親」ってなんなんでしょうか。



今まで「子」にしかなったことがないから全然わからないけれど、

なってみて向こう岸からみてやっと

「親」ってこうゆうんだよ、ってわかるのかしら、



「親」の不思議、ちょっとずつ近づいているけれどでも

まだとっておいて遠くから観察している段階です。