まんまるおなかの、おんなのこ。

土曜日に「崖の上のポニョ」を観てきました。



(ネタバレしてしまうかも…まだの方は注意)











もの凄い映画でした。





絵もストーリーも大人の四角い頭で追っていると

どんどん置いてかれて謎がたまってしまう。

なぜこんな単純に?なぜこんな危険な目に?

あれは見えるのか見えないのか?

ポニョは善で味方なのか敵で猛威なのか?

そこでふつう疑問には思わないの?

あの人たちはみんな無事なの?以下、多数。



ポニョもグランママ(だっけ、海なる母)も自然も世界も

それぞれの形は作中通して固定されていないし、

なにかとひきかえになにかを得るというような

わかりやすい「理屈」はほとんどないので。



そして私はとうとう、

舟で家から漕ぎだす場面で

細かい謎に神経を注ぐことをあきらめました。



疑問は疑問でそのままにして、ストーリーの進むがままに

素直な宗介の心の動きとポニョの命の跳ね方をじっと追っていったら

まだ全然把握できない不思議な無限の世界を

ひたすら眺める「こども」の視点に戻っていく感じを覚えました。



観終えた今思いだすと

いいとも悪いとも言えない

悪夢のような、子供時代の体験のような。





とにかく凄くて、変な、他に絶対ない映画でした!