フェルメールとスカパラと菊地さん。
2008.8.10 午後
上野、東京都美術館
<フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち>
オランダデルフトの画家たちの企画展。
当時の画家たちの描くことへの探究心や、
流行した画題(家庭の美徳、戒めなど)、
その上にフェルメールのあの作品群があることが
詳細に解説されていました。
一般人のミーハーな私にも分かるのは、
他の画家たちの作品とは比べて、
フェルメールの作品の
光と影の技術を駆使した、匂いまで伝わるような空気感。
と
人物同士の関係まで伺えるような、登場人物の表情の豊かさ。
有名なのは「真珠の耳飾りの少女」で
これは来ていなかったけれど(映画のスカーレットヨハンソン最高)
同じく若い女性が描かれた「ヴァージナルの前に座る女」や
「ワイングラスを持つ娘」(口説かれて困惑感とほろ酔い感が!)
が展示されていました。
私が心ひかれたのは「手紙を書く婦人と召使い」
という作品。
光の差し込む部屋で、手紙を書く貴婦人、床に転がった紙くず、窓辺で外をみる召使い。
この召使いの手の組み方、顔の光の描写、ゆるやかな首のかしげ方に
絵にひきこまれるような臨場感を感じました。
「絵画芸術(画家のアトリエ、という作品と一緒だと知らなかった)」
は展示が中止になってしまったそうだけれど…
私は召使いで大満足、でした。