なつやすみのおもいで 1

社会人になって、

なつやすみ、というものがなくなってしまった。

あっても少し長い連休、というくらい。

うちは4日しかなかったし。



でも、たとえ少ししかなくても、

「なつ」の「やすみ」って、

青空とか雲とか海とか、とにかく

胸がおどるものだ。

おとなになっても。



というわけで、なつやすみにっき。



■千葉・佐原

一時期ここにある学校に通っていた。

久しぶりに来たけれど、

趣きのある古い町並みは、

当然のことながら全然変わっていなかった。

当時は制服でひたすら「暑い暑い」と言いながら

江戸時代にタイムスリップできそうな

小野川沿いの道を歩いていたけれど、

今、観光客の目線でみると

風情のあるいい町で

青春を過ごせてよかったと思う。

すてきなカフェもできていた。



犬吠埼灯台

愛さんと行って以来、

犬吠埼灯台へ行った。

地元といえば地元なのに、

人が来たときしかいかないの(笑

99段の階段を上って

灯台の上に着くと、

地上の暑さがうそのように

心地よい潮風が吹いていて

気持ちよかった。

降りて改めて見上げたら

暑い陽の光の中で

灯台の壁の白さが

眩しかった。

波打ち際の遊歩道は、

地層がざっくりと切り取られたまま

露出していて、

折り重なる層の色がきれいだった。

たしか小学生のときに、

社会の授業でみんなで見に来たなー

とふと思い出しながら

波が砕けるすぐそばを歩いた。



銚子電鉄

ここも地元といえば地元なのに、

はじめて乗った。

(親にびっくりされた)

1両で、

冷房はなくて、

車内の天井についている扇風機と、

窓ガラスを全開にして涼しくする、という

田舎のおばあちゃんちのような

懐かしい雰囲気の電車だった。

使われていなかったけど、

バスの料金入れまでついていたし。

電車なのに。