硫黄島からの手紙。
昨日は水曜日でした。
というわけで映画館へ
(レディースデー)
「硫黄島からの手紙」を
観てきました。
終わってすぐの感想
(アメリカという国
ハリウッドという映画文化の凄さ)
でした。
これを作ったのが
日本の資本ではないこと
この作品を
この角度から作ろうとしたこと
この作品をみて
賞をあげようとしていること
全部が、
この国には
ほぼできないことのように
思えました。
(話は違うけれど
海外で日本食認定制度
とか言っているし。
そんなことするなら
日本人に日本食を
アピールするのが先だと思う)
タイトルは日本語
エンドロールは英語
それに違和感を覚えるくらい
よかったです。
なぜよかったんだろう…と
考えてみるに
A 栗林中将とバロン西がアメリカ的思考を持っていたこと
B 監督の「人間」を描くバランスのよさ
ではないかと。
戦争を題材にした作品の
私の中のイメージは
戦地=青春、特攻、思い出
内地=空襲、悲惨、復活
なのです。
この映画でも(ネタバレあり?)
目を覆いたくなるような
悲惨な自決シーンがあります。
日本の戦争映画だと
そこでフェードアウトで終わり
な気がするのです。
でもこの映画では
そのずっとずっと先があります。
Aによって
今の私たちが違和感無く
見られる部分があると思うし
Bによって
敗戦国の私たちが卑屈に思う事無く
純粋にみることができると思うのです。
人間として生きようとした姿勢を
描いてくれたことによって
今の私たちまで届いてくるものが
あったのだという気がします。
映画を観て、親に電話して
知らなかった祖父の体験を
初めて聞いたりしました。
観なければしなかっただろう
と思うこと。
○ポイント
二宮和也の演技がものすごく良い
中村獅童が日本の狂気と滑稽さを体現している
36日間もちこたえたという時間軸がよくわからなかった