ゆうちゃんと。

大学時代の友達のゆうちゃん(仮)と、下北で会った。



ゆうちゃんと会うのは2年振りで、でもゆうちゃんの

さっぱりした話し方も、ちっちゃさも、セクシーさも変わってなくて、

とても懐かしかった。



ランチは、行きたかったスープカレーの店「マジックスパイス」で、

二人とも初めてスープカレーというものを食べた。

感想はほとんど二人とも同じだった。





「透明だー。少しカレーの香りがする。あ、ちょっと辛い。でもおいしー」



ちがったのはゆう「実家の野菜ラーメンみたい」私「鍋物みたい」というところ。

二人とも肉系のトッピングをしなかったからだろうか、わりとあっさりしていた。



その後、新宿へ移動して、セールなどをちらりと見た後、

ミロードのカフェ ラ ミルでお茶をした。

窓際の席から、新宿駅南口を行き交う人々を見下ろしながら、

延々と、話をした。



全然変わっていないようで、

話せばきりがないほど、のことが

みんなの身の上に起こっているのだな、と

話せば話すほど思った。

大学時代、遊んで飲んで「彼氏欲しー」とか叫んでいたりしたのに、

それぞれが働いて、学んで、ちゃんと恋愛していたりした。



「次に会うのは誰かの結婚式かもね」

「やだー。早いよ、でもそうかも」

とか言い合いながら、南口の前で別れた。

午後6時だったけれど、まだ全然空が青くて、空気が湿っていて、

夏らしい夕方だった。