シュガー&スパイス 風味絶佳

レディースデーの水曜日

映画を観てきました。

シュガー&スパイス 風味絶佳』。

原作は山田詠美



(ネタバレあります)



本の方は

姉と住んでいたときに

借りて読んだきりだったけれど、

久しぶりに印象の深い作品(短編集)だったので

映画も期待していました。



主人公は

山田詠美的に言うと

きっとすごくいい男になる才能を

もっているけれど、これから!

という男の子、志郎(柳楽優弥)が

新しくバイトに入ってきた

年上の女子大生、乃里子(沢尻エリカ)に

恋をする、というお話。



原作に漂う品の良さと色気は

映画にすると少し薄れていましたが

きっとそれは読む人毎にあるものだし

難しいところです。

グランマも、あくが強かったけれど

インパクト的には

あのくらいでよいかと思う。

笑いがちりばめられている点は

賛否あると思うけれど

隣で見ていたような高校生カップルが

あの映画を等身大で見るにはいいかも。

小難しくかっこよくなりすぎてもね。

ただラストはちょっとベタかなあ、

でも筋とは別としよう(笑)



印象的なのは

原作にもあるけれど

「もう顔も見たくない、という恋愛を

 したことがあるか」

という問いです。

単純にそこで、

見ていても痛いくらい

(志郎のもどかしく歯がゆい態度は

 柳楽優弥にぴったりです)

一緒にいる志郎と乃里子は

カップルなんだけどその点で、

天地の温度差があるのです。



ものすごく恋をして

ものすごく傷ついた

志郎はきっとこれから

どんどんかっこよくなることでしょう。



観た後がさわやかな映画でした。



■気づいた点

カップルで観に行かないこと。恋愛に対する姿勢が

 観賞後のコメントでバレる危険性アリ。逆も。

・映画『電車男』を観て喜んでいる男子(女子)には、

 『電車男』を観た後即行行って観てほしい。

 女子(男子)を甘くみるなと言いたい。

柳楽優弥がお笑い「次長課長」の井上に似てきた。

沢尻エリカがものすごく可愛い。昔の相田翔子みたくて。